再々・・読『植民政策より見たる委任統治制度』矢内原忠雄

ミクロネシアの地域枠組みと太平洋諸島フォーラム離脱の事を書くために、矢内原忠雄の『植民政策より見たる委任統治制度』を、何度目だろう?再読した。

特にC式委任統治制度の「門戸開放」の件を確認したかったからである。やはり反対したのは豪州とニュージーランドで、基本は日本に来て欲しくなかったからである。白豪主義という人種差別政策は、当たり前のように存在していたのだ。

しかし矢内原はこれを、豪州ニュージーランド帝国主義であると指摘しつつも、門戸開放を要求したしたの態度も帝国主義の独占資本主義的態度である事を指摘している。(矢内原全集 4巻 186ページ)

この委任統治制度はイスラエル建設にも関係している。

 

この委任統治制度が法的根拠なく国際法を知らない実務家が書いた、ウィルソンの非併合と南ア、豪州、ニュージーランドなどの強行な植民地併合要求の妥協の産物であることは以前の読書メモにも書いてある。