2015-01-01から1年間の記事一覧

『矢内原忠雄伝』矢内原伊作著

『矢内原忠雄伝』矢内原伊作著、みすず書房、1998年 矢内原研究をするには欠かせない著書であるそうだ。 矢内原忠雄の長男、伊作氏が父親の死後12年を経て伝記を書く覚悟を決めた。 国際連盟に行く新渡戸稲造の後釜として東大での植民論を教える事となった矢…

北岡伸一と三輪公忠の新渡戸稲造論

もう一冊図書館に返却しなければならない本があるので、これも簡単なメモだけ残しておきたい。 岩波講座 近代日本と植民地4 統合と支配の論理 (大江 志乃夫,浅田 喬二,三谷 太一郎,後藤 乾一,小林 英夫,高崎 宗司,若林 正丈,川村 湊 編集委員)2005…

矢内原を読む「米国の日本移民排斥について」ープリンストン大学のウィルソン排斥運動と絡めて

<プリンストン大学ウィルソン排斥運動> 米国のプリンストン大学が、学生の抗議運動を受けて、同大学の学長も務めた米国大統領ウッドロー•ウィルソンの名前を同学から消し去る、という。 理由は、ウィルソンが人種差別者であるからだ。 "Understand Windrow…

矢内原を読む 「シオン運動(ユダヤ民族郷土建設運動)に就いて」

「矢内原忠雄全集第一巻」にある植民政策の新基調の中に「シオン運動(ユダヤ民族郷土建設運動)に就いて」が納められている。 新渡戸稲造の国際連盟事務局次長が1919年に任命されて、急遽東大の新渡戸の後釜に指名されたのが矢内原で、2年の国外留学を命じ…

矢内原を読む「矢内原忠雄の植民政策の理論と実証」

矢内原忠雄の文章を読みながら、膨大な矢内原を対象とした研究も少しずつ読んでいる。 しかし、多くが東京裁判史観、そして植民研究に関連しては矢内原のキリスト教との関連に集約されているような「気」がしている。勘違いかもしれない。 そんな中で、矢内…

矢内原忠雄を読む『朝鮮統治の方針』

韓国の事は相変わらず関心湧かないが、関心がある矢内原忠雄が『朝鮮統治の方針』を著しており、「少なからず朝鮮の人々より感激と感謝とを以て報ひられた。」(矢内原1963: 538)と自ら書いている。 以前ザッと読んだが、再読した。 多分そこに日本の植民地…

Japan’s Pacific Mandate. by Paul H. Clyde

日本の南洋統治を研究した著書は矢内原忠雄の『南洋群島の研究』しかないと思っていたが、1935年に発行された Japan's Pacific Mandate. by Paul H. Clyde がある事を今日知った。 矢内原の英文著作が絶版となっているようにこちらも絶版のようだ。 しかし下…

「日本文化の講義」新渡戸稲造全集第19巻より

新渡戸稲造が死の直前に行ったIPRー太平洋問題調査会バンフ会議の演説草稿が、新渡戸稲造全集第19巻に納められていると知って手にした。 この草稿は国際連盟脱退を日本が表明した1933年3月27日から約半年後の1933年8月のものである。 草稿には…

「伊藤公」新渡戸稲造著『偉人群像』より

朝鮮の問題は全くの門外漢だし、あまり関心が湧かない。が、 ミクロネシアでの日本の統治、即ち日本の植民政策を学ぶ中で他の植民地である台湾、朝鮮の事も比較対象として気にはなる。なぜ、ミクロネシアであれだけ成功した植民が行われ今でも当時を知る島の…

デジセルー矢内原ーアイルランド紀行

息子のご先祖様の一人であるLord Edward Fitzgeraldの墓参りも兼ねて来年アイルランド行きを計画している。 そこにカリブ諸島と南太平洋で展開する携帯電話会社デジセルの件を論文の中で書く事になり、オーナーのDenis O'Brien氏と経営哲学とアイルランドの…

自由連合の起源は新渡戸稲造?かもしれない。

戦後、ニュージーランド政府が提唱し、国連で、脱植民地化の三つの中の一つの選択肢となった「自由連合」 現在、クック諸島、ニウエがニュージーランドと、そしてパラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島が米国と締結している。 この流れは、第一次世界大…

尖閣諸島問題を巡る李登輝の安倍総理への3つの願い、と 新渡戸稲造のオーランド諸島裁定

李登輝氏の来日は、今回SNSで色々と知る事ができた。 その中でも印象的だったのが「[李登輝・特別寄稿]日台の絆は永遠に」にあった【安倍総理へ3つのお願い】である。李登輝氏は最初のお願いに尖閣諸島問題を巡る日台漁業交渉を持って来ているのだ。下記…