矢内原忠雄の南洋群島の研究英語版をウェブで探して、確か100ドルくらい払って購入したのが10ページほどのこの冊子だ。すごくショックだった。後日30ドル位で英語訳の本をゲットした。
ある時ふと気がついてこの冊子の出版日を確認。OMG!
1933年3月である。すなわち新渡戸が亡くなったIPRカナダ会議の半年前だ。会議はバンフで開催され新渡戸はバンクーバーで息をひきとる。この報告書はIPRからの委託で矢内原は調査を実施している。よってこの会議で回覧されたものであろう。それが今手元にあるのだ!新渡戸も読んだ矢内原の南洋諸島研究報告書である。
よく読むと、本の方にはない情報がある。ドイツ時代の人口の推移だ。本の方はドイツ時代の人口は減った、とは書いてあるが数字はない。
この冊子ウェブでもアクセスできないし、古書にもない。貴重な資料だと思う。とりあえず写メで数ページ貼っておく。なお矢内原の資料はご家族が琉球大学に寄贈されている。