『日本-その問題と発展の諸局面』(10)

 これもかなり驚いた。

 新渡戸は9世紀始めの近畿地方の家系登録調査の数字を紹介している。 表とグラフでどうぞ。

 

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(『日本-その問題と発展の諸局面』新渡戸稲造全集第18巻、2001、87頁から作成しました!)

 

 「わが国の歴史の始めから、天皇がその妃や卑賤の出の侍女によってもうけた多数の子供たちは、いろんな地方にへ、大公や国司や僧などとして散らされてゆく習慣であった。」(86頁)と書いている。

 皇室の血は、本当に日本全国に繋がっているのだ。 次回は武士、サムライの台頭である。